2018年3月20日火曜日

プレス発表

 本日は、近藤さん(特任助教)が筆頭著者になっている論文の記者発表を、文部科学省(東京)にて行ってきました。本日付けで、Nature Communication誌(IF=12.124)に掲載された東南アジアにおける過去30年の陸域CO2収支に関する研究の論文です。

 従来のIPCCの報告書などの推定に比較して、土地利用変化を入れることにより、種々の推定手法の整合性が格段によくなりました、というお話です。REDD+, パリ協定など温暖化対策に向けた政策資料にも適用できる研究だと思っています。いろいろと記者の方より質問を受けよい勉強にもなりました。研究成果についても、興味を持っていただけたかと思っています。

いくつかインターネット上にも記事が掲載されているようです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180320-00000128-jij-sctch
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180320/k10011372841000.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2837787020032018000000/



2018年3月4日日曜日

あっという間の2月でした

市井です。

久しぶりの更新となりました。
2月はいろいろなことが重なりあっという間に過ぎてしまいました。
主な出来事を以下に:

1.市井研究室配属説明会と研究室配属

1月末から2月上旬まで、学部生向けの研究室説明会でした。幸いに私の研究室には、10名を超える学生さんが見学に来てくれました。中には、もう少しいろいろと質問したい、と2度見学に来た学生さんもおり、非常に熱意を感じました。
研究室配属は2月中旬に決まりました。次年度4月より、3名の4年生が配属になりました。頼もしそうな学生さんばかりで、気が引き締まります。みなさんで楽しく研究できる研究室を作り上げていけたらと思います。

2.千葉大学工学部都市環境システム学科の卒論発表会(2月6日)

こちらに着任して初めての卒論発表会でした。私の研究室では、今年度は4年生がいませんでしたので、今回は聞く方に回りました。感想は、というと、思ったよりも、かなり広い分野をカバーしていてびっくりしました。そして、8分という発表の中で、自身の卒業研究をアピールすることの難しさ、を感じました。来年度は、私の学生もこの場に立つことになるため、効果的な発表をするにはどうしたらよいか、考えるよい機会になりました。

3.千葉大学FutureEarthシンポジウムの開催

2月15日には、千葉大学Future Earthシンポジウムを開催しました。準備にかなり時間を使ったこと、特にセンター長の様々な人脈を通して、豪華なゲストの方々にもいらしていただけたなど、実りのあるシンポジウムだったかと思っています。個人的には、もう少しEarthを全面に押し出した内容となるとよいかとは思っています。もっと自分の研究を全面に押し出すことが必要かもしれません。シンポジウムの開催の準備を通して、非常に勉強になりました。次年度以降は、私が主導する必要がありそうでして、早速、いろいろと考える必要があるかと思っています。

千葉大学FutureEarthシンポジウムの会場となった「けやき会館」

4.JapanFlux10周年記念会合

2月20, 21日には、国立環境研究所にて、JapanFlux10周年記念集会を開催しました。2018年1月に私自身がJapanFluxの委員長となりまして、はじめての一大イベントということで、企画などにかなり力を注いだつもりです。参加して頂いた皆さまからも、豪華スピーカーを集め、それなりのストーリー性をもった会合になって、面白かったです、との声を多く頂きまして、非常に勇気づけられました。課題は、「次世代の育成」ですね!

JapanFlux10周年記念集会の懇親会会場(会場の写真を撮り忘れました)


5.IPBES Global Assessment Summary for Policy Makers (SPM)会合

2月21日のJapanFlux会合が終わった直後、帰宅し、荷物を詰めて、そのままノルウェーに向かいました。ノルウェーのローゼンダル(Rosendal)という町で、2019年の発行に向けて作業を進めているIPBES Global AssessmentにおけるSPMの執筆に向けての準備会合に出席しました。私は、この中で統括責任著者(Coordinated Lead Author; CLA)という役目を受けておりまして、その役割としての参加です。今回の会合では、担当章の著者のメンバーとの再会・顔合わせなども行い、担当章の執筆に向けても綿密な打ち合わせをしてきました。2次ドラフトの提出まで、残り1か月。これから最後の追い込みです。
IPBES SPM会合への道中。
ベルゲン空港から船で1時間半くらいかけて会場まで行きました。

IPBES SPM会合の会場である、「ローゼンダル・フィヨルドホテル」
今回の会合は、ノルウェー政府のサポートで実現したそうです。
ホテル前は湾、裏は雪山と非常に眺めのよいホテルでした。
滞在中は雪も降り、少し寒かったです。
  
夕食の一風景。夕食は毎回、スープ→メイン→デザートで、おいしく頂きました。