市井研究室 ニュースレター 2022年8月号
あっという間に前期も終わりました。7月もいろんなイベントがありました。
1. Tsolmon Renchin教授の滞在期間の終了
2か月にわたり滞在頂いたモンゴル国立大学のTsolmon Renchin教授が2か月間の滞在を終え、帰国されました。あっという間の2か月間でしたが、モンゴルに関する陸域CO2収支、という観点で研究を進めることができました。Tsolmonさんグループで観測されたデータセットを活用し、私が作ったMachine-learningによるCO2フラックス推定結果、その他衛星データなどを活用した研究です。特にこれまで私自身単にNon-Vegetationと扱っていた地域に対して国家プロジェクトで植林をしており、黄砂による災害を防ごうとしている、といったところは、非常に新鮮味がありました。論文も原稿まではある程度できましたので、あとは完成に向けてひと踏ん張りです。
滞在記などもTsolmonさんにいただきまして、CEReSニュースレター7月号に掲載予定です。
2. 新たなメンバー3名の加入
研究室に3名の方が新たに入りました。研究室事務業務全体を支える久世さん、静止衛星関連のプロジェクトを支える鈴木さん、AsiaFluxなどのデータ処理を推進する矢沢さん、の3名です。研究室のWebにはひとまずお名前だけでもアップしております。今後、いろいろと研究室を盛り上げていただくことになります。
3. 修士論文発表会
7/20に修士論文発表会がありました。本研究室からは2名のM2学生が発表を行いました。おつかれさまでした!
タイトル・氏名は、研究室Webに記載しました。
4. 静止衛星プロジェクトに関するミーティング
7/5-7にかけて、千葉大CEReSで、静止衛星に関するプロジェクトに関する研究会合を開催しました。ハワイ大学より三浦教授にも駆けつけていただき、国内の研究仲間も集い、非常に濃い3日間になりました。静止衛星関連については、今年度より5年の期間で手厚いサポートを頂けることになっておりますので、今後、世界の中で大きく飛躍できるようにがんばりたいと思っております。メンバーも充実し、いよいよこれからです!
本当は研究発表もできれば、、とは思っていたのですが、時間的に厳しく、座長・聴衆としての参加となりました。この会議、何度か、出席・発表しておりましたが、すでに18回目になっているところに感銘しました。非常にシャープで高いレベルの研究ミーティングだと思います。最終日の最終セッションで座長を務めました。
6. 苫小牧サイト訪問
7/15-16の日程で、北海道の苫小牧観測サイトに出かけ、土壌呼吸観測と、フラックスタワー観測のサイトを見学、研究の打合せ、アウトリーチ活動などを行ってきました。アウトリーチ活動として、国立環境研究所の一般公開(夏の大公開2022)において、苫小牧サイトからの中継に参加しました。動画も公開されており2:37:00付近からちょこっと出演しております。
主に静止衛星のデータ処理を目的として、新たなサーバーを導入しました。約500TBのストレージですが、まだまだストレージが必要です。順次導入を進めます。ようやく初期設定も完了し、動き出しています。研究が効率的に進むようになるとよいです。